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スタッフブログ田中 純

桶川飛行学校平和祈念館

2021.01.19

去年の年末に前々から気になっていた桶川飛行学校平和祈念館に行ってきました。元々は熊谷陸軍飛行学校桶川分教場という施設でした。ここで学んで戦地に向かった方々がいます。8月にオープンしたのですが、コロナ禍の中でのびのびになっていました。

ホンダエアポートのすぐそばで、グライダーの離発着の音がよく聞こえる場所にありました。(ホンダエアポートが飛行学校の滑走路でした)

桶川飛行学校平和祈念館入口

広大な敷地に当時の建物を復旧してありました(中には跡地として更地のままの施設もあります)

駐車場にある説明書き
生徒が宿泊していた兵舎棟

兵舎棟が主な資料館となっていました。一部屋にベッドが十数台詰まっていました。毎日のタイムスケジュールも過酷なもので当時の背景が垣間見えるようでした。複数ある他の部屋は当時の資料が並べられていたり、戦地に赴いた方の手紙など展示されていました。コロナのため映像は中止しているようです。

兵舎棟と飛行機雲
雑木林の向こうにホンダエアポートが見えます

入ってすぐ右にある車庫棟は車両整備のための建物でした。オープンなスペースに各建物の構造模型が並んでいました。当時の構造材を使えるように解体し、傷んだところは添え木などして再利用して復旧したそうです。また、平面図ではメートルを基準のグリッドにしていて(木造建築は尺を基準にすることが多いです)立面図は尺を基準にしているそうです。また小屋組(天井より上の骨組みの部分)は斜材で支える洋小屋で組まれていました。和洋折衷な感じがちょっと不思議ですね

施設内部の写真は撮影はよいですがSNSなどには載せないでくださいとの事なので外部の画像のみですが、資料館は展示物がわかりやすく展示されていて、この地から知覧に向かい特攻隊として飛び立って行った方々がいたという事を知り時代が違えば人ごとではなく…。と深く考えました。

戦後は引揚者の住まいとして整備され平成19年まで市営住宅として使われていたそうで、私は直す前の住宅を何かの折に見たことがあり祈念館になった事を知って見に行きたいと思ったのです。

戦争を伝えていく施設としてだけでなく木造建築としての資料も充実していて興味深い建物でした。

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