スタッフブログ伊藤 清美
最近新しいダイニングチェアを購入したいと思い、ネット検索をしていた時の出来事です。
イスと言えば、例えば、ハンスJ.ウェグナーのYチェアやイームズのシェルチェア、ミース・ファン・デル・ローエのバルセロナチェアなどなど、名作と呼ばれるイスが沢山あります。
バルセロナチェアは90万円以上。ザ・チェアも70万円以上します。そうそう手に入る物ではありません。
何とかなりそうなYチェアでも一脚十万円。四脚まとめたら、、、、。は〜〜ため息です。
ところが、特にザ・チェアは私の憧れなのですが、ネット検索するとなんと数万円で出てくるのです。
ん???中古品?としたって安すぎる!
そして出てきたのがリプロダクトと言う言葉でした。私はこの言葉を始めて知りました。
リプロダクトとは、本来は正規なメーカーが復刻する商品の事を指す物のようですが、今は「意匠権の期限が切れた製品を、オリジナルデザインを元に出来るだけ忠実に復刻生産した製品」と言う意味で使われているようで、実際そういう物が沢山出回っているようです。が、材質や細かい部分まで完全コピーしているわけではなく、品質にばらつきがあるらしいです。
一方でYチェアなどは立体商標登録してあるので形をまねるだけでもいけないそうです。
リプロダクトが合法なのかどうか、私には判断がつきませんのであえて書きません。憧れのイスをお手頃価格で手に入れられたら嬉しいのかもしれない。
でも、私はやっぱり本物が良いです。見た目が同じならいいとかいうわけではなく、たぶんそのデザイナーは細部にまでいろんなこだわりや想いを持ってデザインしたはず。自己満足かもしれませんが、本物に座ってその想いを実感してみたいです、、、。
と言うわけで、私がデザイナーズチェアを手に入れる日は当分来そうにありません。自分なりに納得できる国産の木のイスを買うことになりそうです。
伊藤 清美
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